イベントレポ 「来るべき素人のために」 in Naked Loft

[ヤングドヤ街]

山下陽光さんの発言から出たアイディア。
結構リアリティのある話だと思う。
というのも、最近ゲストハウス(つまり安宿)が爆発的に増えていて、そこに住む人たちは若年層の日雇いなどで食いつないでいる、そしてそれらの人々のネットワークというのはまだ形成されていないからだ。
ゲストハウスというのは、そういった人たちを抱え込んで家賃収入を得て生計を立てているのだが、利用者からすればそこには多少の搾取が存在する。
利用者が自分たちで一軒家などを借りて住めば安く済むのだからそんなところが、増えたら今ゲストハウスに住んでる人たちの少なくとも幾らかはそちらに流れるのではないか。
僕が「素人の乱」が面白いなーと思うところは、衣食住の生活が見える、というところで、そこから文化を形成しようとしているところだ。いわゆる文化というものが読書や映画などの教養じみたところからだけではないということをちゃんと示してくれている。いわゆる文化人は自分たちの生活のあり方については明かさない。資本主義社会は人を不安定にすることで労働や消費を促すとすれば、生活から文化を立ち上げることで資本主義社会に抵抗できる可能性をがあるのではないか。
その中で「素人の乱」では現在、衣食は結構充実しているようにみえるが、住居問題がひとつの穴となっているように思っていた。これは社会的にクリティカルな問題だ。そこでこの話が聞けたのでなんだか安心しました。

あと、ちょこっとメモ。

「 ゲストハウスのコミュニティ化 街の隙間場所を持つこと コンセプチュアルアート ゼロ円ショップ 概念だけしか存在しない場所っぷ 衣食住の住の部分の充実を もっと新しい身体性 チェリフィチュとの関係 初期学生運動は文化運動だった オタクと電化製品 中央線文化圏渋谷から次はどこへ エコ演劇」



以下、ネイキッドのHPから

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来るべき素人のために

2009年、百年に一度の大不況がやってきた。これから、社会は一体どうなってしまうのか。何も持たない私達のような凡人たちは、臆病風に吹かれ縮こまっていく世界に、何とも嫌な思いをするばかり。そんな窮屈な時代を逆走するかのように、社会から下らないと見捨てられてゆくものに向かって全力で踏み込んでゆく二人が、ハローワーク新宿の向かい、ネイキッドロフトで初対面する!!二人のトークが下らない話になるか、熱い話になるかはともかく、とりあえず軽い気持ちで、来るべき素人のために、ピンチはチャンスと言ってみる。

【出演】宮沢章夫遊園地再生事業団) / 松本 哉(素人の乱5号店 店主)/ 他
OPEN18:00 / START19:00 
前売¥1,000 / 当日¥1,000(共に飲食代別)

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